台湾の日常 お寺に参拝(発財金)

台湾人はよくお寺に参拝してますが、一年一回に発財金を借りる習慣があります。発財金とは、借りたお金が「銭母」となって新しいお金を産んでくれる、という考えのもと、お寺が貸してくれるお金のことを言います。
台湾では、1年間借りて、翌年に感謝のお賽銭を添えて返すことが風習となっています。このようにうやって発財金を貸し出してくれる銀行のことを、「神明銀行」と言います。
本日は、台湾で最も有名な「神明銀行」を紹介します。この神社では、300元を借りて翌年に300万元で返した人がいるそうです。驚きですよね。
■紫南宮
所在地:南投県竹山鎮社寮里大公街40号
利用時間帯:午前7時~午後9時
■発財金を借りる手順
一、 土地公、土地婆に線香をあげて祈願した後、擲筊用の「筊」を2つ手に取り、お辞儀をしてから名前、住所、お金を借りる目的を伝えた後、筊を地面に投げます。
二、 一度目で1つの筊が平らな面、もう一つの筊が丸く膨らんだ面が出る「聖筊」だった場合、600元を借りることができます。
三、 一度目で「聖筊」が出なかった場合、もう一度土地公にお辞儀をしてから名前、住所、お金を借りる目的を伝えた後、再び筊を地面に投げます。二度目で「聖筊」が出た場合、500元を借りることができます。
四、 この手順で擲筊を繰り返し、「聖筊」が出るまでにかかった回数に応じて400、300、200、100元を借りることができます。
五、 六度目まで「聖筊」が出なかった場合は後日改めて祈願するか、開運の金鶏に祈願することができます。
六、 願いが受け入れられた場合、紫南宮サービスカウンターで個人情報と金額を記入して身分証明書を提示することで、廟内において電子データとして記録され、神様との間の貸借関係が成立します。発財金を1年以内に返済することを約束します。
■発財金を返す手順
借りてから1年以内にご利益に対する感謝のお賽銭を添えて返すことが風習となっていますが、その金額は人それぞれで、お金を返した後すぐにまた土地公にお金を借りに行く敬虔な信徒もいます。お金は返済カウンターで返すことができるほか、台湾郵便局の「現金袋」にご祝儀袋「紅包袋」を添え、中に名前、電話番号、身分証明書番号を記入し、紫南宮に郵送することも可能です。